こんな想いから、わが家は子どもたちとビニール傘の組み立てワークショップに参加してみました。
と半信半疑でしたが、こんな効果がありました!
組み立てる工程がそれほど複雑ではなく楽しめる
自分で組み立て、自分好みにシールを貼ることができるので作った傘に愛着がわく
ビニール傘がどれだけ日本でゴミになっているか&普通のビニール傘がリサイクルしにくい構造であることを知ることができる
どれも親としては嬉しいポイントを押さえてくれていました。
ちなみに、ワークショップで組み立てるビニール傘はリサイクルできるし、壊れたら自分で修理もできるので、「大切にできるビニール傘」なことも、とても重要なポイントです。
もちろん傘を組み立てなくても環境問題は考えられます。でもこのワークショップでは子どもたちに非常に身近な存在のビニール傘を自分の手で組み立てながら、どうしてビニール傘はリサイクルできないのか、年間どれくらいがゴミになっているのか考えることができるので、環境問題を考える最初のステップとしてとても効果的なのではないかと思いました!
本日は、そのワークショップで学んだことを中心にご紹介します!
CONTENTS
日本で一年間にビニール傘は何本捨てられる?
わが家が参加したワークショップはCaetla(サエラ)という会社が主催していて、この会社が販売しているSORA KASA KIT(そらかさきっと)という組み立てキットを使います。
ワークショップの冒頭に
日本で一年間にビニール傘は何本捨てられるでしょうか?
という質問が出ます。子どもたちは、うーん…考えたこともないから分からない…という反応。
そうですよね、私も考えたことなかったです。でも台風のあとなどに壊れたビニール傘が数本絡まるようにして道路の隅などに捨てられているのを見たりするので、相当な数捨てられているんだろうなという予測だけはつきます。
正解は
なんと、1億2000万(120,000,000)本 が捨てられているそうです。
生まれたての赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまでみんな一人1本捨てている感じです。
大雨の後、渋谷ではある通りで 50本 捨てられているビニール傘が回収され、
新宿にいたっては 500本 回収されたこともあるそうです。
子どもたちも「げげげ…」という反応。
日本は、傘を持っている国ランキングの世界第何位?
続いて、こちらの質問。
日本は、一人あたり何本傘を持っていて、傘の所持本数世界第何位でしょうか?
この流れは…と子どもたちも一位を予想。そして的中。
日本は 第一位 で、日本人は一人当たり 平均3.6本 傘を持っていて、しかもそのうち 1.6本 がビニール傘だそうです。
安いからちょっと雨が降ってきたらひょいっと買えてしまい、安いからすぐ壊れてもまぁいっか、そしてポイッ。こんな流れが子どもたちにも普通になってしまっているかも…と子どもたちと一緒に「しまったね」と少々反省。
そして問題なのは気軽にたくさん捨てられるだけではなく、ビニール傘は鉄、アルミニウム、プラスチックが混ざっているためリサイクルできず埋め立て処理されてしまうということ。
そして改めて手元にあるSORA KASA KITを見てみます。
あれ?このキットは全部プラスチック?
修理もできるし、リサイクルできるCaetla(サエラ)の傘
Caetla(サエラ)の傘はすべてプラスチックでできているのでリサイクルが可能。錆びないし、部品ごとに修理も可能です(ホームページで部品のみの販売もしています)。
しかもこのSORA KASA KITは自分の手で組み立てを行い最後は自分好みにシールを貼ったり絵も描くことができるので、自分だけのオリジナルビニール傘になり、とても愛着がわきます。
組み立ては先生のインストラクションのもと順番に組み立てるのですが、難しいことは特になく、時間も 30分弱 で完了。(難しいことはないのですが、多少力が必要なところがあるので、大人のヘルプが必要な場面はあります)
子どもと一緒に組み立てることで、大人も「へー、傘ってこうなっていたんだ」と新しい発見。
自分たちで一度組み立てているので、壊れた時の修理も自分たちでできそうな気がするところも、いいところだなと感じました。
まとめ
身近なビニール傘を自分の手で組み立てながら、傘に関する環境問題の話を聞くことで、子どもたちにとっては「難しい」と感じることなく、環境問題を考えるきっかけになったみたいです。最近SDGsという言葉もよく聞かれます。でもSDGsってなに?難しそう。よくわからない。というお子さんにもこういう身近なものを、手を実際に動かしながら考えられるワークショップはファーストステップにちょうどいいと感じました。
SORA KASA KITは残念ながら一般販売はされていないようで、ワークショップでのみ使えるようです。Caetla(サエラ)のホームページに定期的にワークショップのお知らせが出るようなので、ご興味がある方は、ぜひ開催場所などをチェックしてみてください!